IFRS18号について、適用開始は2027年1月1日以降開始事業年度からとはいえ、事前に情報を収集するために、各ファームのまとめ情報をメモしておこうと思います。
IFRS18号とは?
IFRS第18号「財務諸表における表示及び開示」は、国際会計基準審議会(IASB)が2024年4月9日に公表した新基準で、現行のIAS第1号「財務諸表の表示」に取って代わるものです。
この基準は、企業の財務業績報告の透明性と比較可能性を向上させることを目的としており、2027年1月1日以後に開始する事業年度から適用されます。
主な変更点は以下のとおりです。
- 損益計算書の区分表示の導入
損益計算書に「営業」「投資」「財務」の3つの区分を新設し、営業利益などの新たな小計の表示を求めています。 - 経営者が定義した業績指標(MPM)の開示
企業独自の業績指標に関する情報を、IFRS基準に基づく最も類似する小計との調整を含め、財務諸表内の単一の注記で開示することが求められます。 - 費用の性質別情報の開示
費用を機能別に表示している企業に対して、特定の費用項目について性質別の情報を開示することが要求されます。 - 情報の集約と分解に関するガイダンスの拡充
財務諸表および注記における情報の集約と分解に関する原則とガイダンスが強化され、情報の有用性が向上します。
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IFRS第18号「財務諸表における表示及び開示」の概要
2024年第2四半期に公表予定のIFRS第18号「財務諸表における表示及び開示」は2027年1月1日以後に開始する事業年度から適用される予定です。その主要ポイントの中から「損益計算書の小計及び区分表示」と「経営者業績指標(MPM)」の概要を...
特集 IFRS第18号「財務諸表における表示及び開示」
新基準である IFRS 第 18 号「財務諸表における表示及び開示」は、企業の財務業績の透明性と比較可能性の高い情報を投資者に提供することを目的としています。
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